Beep…beep…beep…beep…
こちらはエウロパ通信、バーチャルアシスタントのアポロです。
エウロパの海を冒険するうえでは、怪我や病気などは避けられません。
ひとつひとつの症例に対して、適切に対処することが必要です。
今回はエウロパで起こり得る症例と対処方法について順番に見ていきましょう。
医療品の種類
Barotraumaにはさまざまな種類の医薬品(Medicines)が存在します。
ですが、おおまかには以下の通り7種類に分けることができるでしょう。
この中で、治療に使用するのは、血液系~解毒剤系の5種類です。
- 血液系[生理食塩水(Saline) < 血液パック(Blood Pack)]
- 包帯系[包帯(Bandage)< プラスティシール(Plastiseal)]
- 鎮痛系[モルヒネ(Morphine)< フェンタニル(Fentanyl)]
- 解毒剤系
- 毒物系
- バフ系
- 素材系
治療の基本は輸血・止血・鎮痛
倒れて意識がない船員がいるときは、まずどの苦痛(Afflictions)が最も重大であるかを確認しましょう。
大抵の場合、「失血(Bloodloss)」、「出血(Bleeding)」、「内部損傷(Internal Damage)」のどれかであるハズです。
それぞれ、生理食塩水などでの輸血、包帯などでの止血、モルヒネなどでの鎮痛が有効な対処法です。
ほとんどのケースでは、これら3種類の医薬品を用意しておけば事足ります。
医療担当のプレイヤーはこれらを常にストックしておいて、航海中は絶やすことがないようにしましょう。
それ以外のケースでは個別の対処方法が必要
上記3つに当てはまらない場合は、特定の解毒剤が必要になることがあります。
たとえば、ハスク感染症ならカリクス治療薬、麻痺状態なら麻痺治療薬といった具合です。
これらのケースは稀ではありますが、致命的な症状を起こし得るものです。
航海が進んで余裕が出てきたら、各種解毒剤も少しずつ集めるようにしましょう。
また、安定剤(Stabilozine)は微力ではありますが、ほとんどの中毒症状に対して効果があります。
もし特定の解毒剤がないという場合は、こちらを投与してみると良いでしょう。
個別の症例への対処法
それではここからは、ひとつひとつ症例を確認していくことにしましょう。
重要なものから順番に解説していくので、ぜひとも参考にしてください。
失血(Bloodloss)
基本症例3つの中のひとつで、最も致命的になり得るものが失血です。
外傷などで出血状態にある人を放置しておくと、血が足りなくなって失血状態になります。
とにかく、失血状態にある人にはなにがなんでも輸血しましょう。
失血で意識がない場合は、基本的に輸血しておけば時間を稼げます。
輸血系のアイテムとしては、生理食塩水(Saline)と上位互換の血液パック(Blood Pack)の2つが基本です。
特に副作用などもないので、資源に余裕が出てきたら血液パックを使って問題ありません。
出血(Bleeding)
基本症例3つの中のひとつで、失血の原因となるものです。
なにかしらの外傷を負った際に、一緒に付いてくるのが出血です。
こちら自体は致命傷になりませんが、放置しておくと失血状態になるので治療が不可欠です。
すでに失血状態に陥っているときは、失血を治してから、止血をするという順番を意識しましょう。
止血系のアイテムとしては、包帯(Bandage)とプラスティシール(Plastiseal)の2つが挙げられます。
プラスティシールは包帯の上位互換とはなっていますが、輸血パックほど劇的な違いは体感ありません。
基本的には包帯で事足りると思います。
また、抗生物質の接着剤(Antibiotic Glue)という変わり種の止血系アイテムもあります。
こちらは、プラスティシールと比べて安価という利点がありますが、医療ミス時に副作用があります。
基本的には包帯かプラスティシールで対応するのが安牌です。なんだか名前もヘンですし。
内部損傷(Internal Damage)
基本症例3つの中のひとつで、ある意味一番よく見るものです。
ハシゴから落ちて鈍的外傷になるのは誰もが通る道でしょう。
内部損傷に含まれるのは以下の7つです。
- 内部損傷(Internal Damage)
- 鈍的外傷(Blunt Force Trauma)
- 裂傷(Lacerations)
- 噛み傷(Bite Wounds)
- 銃創(Gunshot Wound)
- 臓器損傷(Organ Damage)
- 深部組織損傷(Deep Tissue Injury)
内部損傷とは言いますが、裂傷やら噛み傷やら、どう考えても外傷のものも含まれます。
外部内部問わず、身体組織が破壊されるような損傷全般のことを指すと考えたほうが良いです。
内部損傷は致命傷というよりはデバフに近く、受けたダメージの分最大体力が減ると考えたほうが良いです。
特に脚を怪我した場合は、移動速度が目に見えて下がるので、すぐに治療しましょう。
内部損傷にはいろいろな種類がありますが、対処方法はすべて鎮痛剤を打つことで一致しています。
鎮痛系に含まれるのは、モルヒネ(Morphine)とフェンタニル(Fentanyl)の2つですね。
どちらも、現代社会においては危険な響きがするものですが、本来は医療目的で開発されたものなので風評被害です。
当然ながら、どちらも乱用すると中毒症状になります。
特に、フェンタニルは中毒性が非常に高く、医療スキルが低い者が使うと一発で中毒死することがあります。
これら鎮痛系の医薬品の使用は、医療担当のプレイヤーに任せたほうが良いでしょう。
ちなみに、アヘン(Opium)も鎮痛系に含まれますが、こちらは上記2つの原料になるので、治療目的で使うことは非常に稀です。
また、内部損傷の中でも銃創だけは、多少の出血を伴うようで、こちらは止血も有効です。
火傷(Burn)
上記3つの症例のつぎくらいによく見る症状です。
火事で火に炙られたり、電気設備の修理に失敗して感電したときなどに引き起こされます。
また、硫酸(Sulphuric Acid)などでの化学火傷も含まれますね。
こちらは少し変わった症状で、止血系と鎮痛系の両方が治療に使えるという性質があります。
基本的には、局所的な火傷に対しては止血系、全身火傷に対しては鎮痛系を使うと、効率よく治療できます。
なお、止血系の治療が有効ではありますが、特に失血状態になったりはしないようです。
かといって、放置しても良いという訳ではありませんので、早めに治してあげましょう。
アヘン中毒(Opiate Withdrawal)
鎮痛系の薬を投与し過ぎたり、副作用が起きた場合に出る症状です。
中毒や依存症(Opiate Addiction)だと影響は軽微ですが、過剰摂取(Opiate Overdose)まで行くと致命傷になり得ます。
対処方法としては、ナロキソン(Naloxone)という解毒剤を使用することです。
現実の麻薬取締現場でも応急処置に使われるだけあって、その効果は非常に高いです。
解毒剤の中では比較的安価でよく使うので、なるべく序盤から蓄えておくことをオススメします。
なお、中毒症状が出ている患者は、吐き気(Nausea)を催すというところが大きな特徴です。
モルヒネなどを投与したあとに、対象者がゲーゲー戻していたら、中毒症状を疑ったほうが良いです。
そうでないと、いつまでも誰かの嗚咽を聞く羽目になるでしょう。
低酸素(Oxygen Low)
酸素のない部屋に長時間滞在したり、潜水服の酸素が切れたりしたときになる症状です。
一部の毒物の影響で呼吸に支障が出た場合に発生することもあります。
基本的には、酸素のある部屋に運ぶか、酸素マスク(Diving Mask)を付けるかなどして、酸素を確保することが第一です。
酸素を確保できたら、心肺蘇生(CPR)を行うことで、除々に意識を取り戻すことでしょう。
なお、医療スキルの低い人が心肺蘇生を行うと、逆に致命傷になることもあるので、医療担当に任せたほうが良いです。
どうしても低酸素から回復しないという場合は、液化酸素(Liquid Oxygenite)を注射すると治ります。
店売りでしか手に入らない上に、衝撃を与えると爆発するので、十分注意して管理しましょう。
感染症(Infection)
タイガースラッシャー(Tiger Thresher)などのスラッシャー系の敵に噛まれたときに発症します。
感染直後は少しずつですが、時間が経つに連れ、どんどん体力の減る速度が上がっていくというのが特徴です。
感染が確認できたら、なるべく早く広域抗生物質(Broad-spectrum Antibiotics)での治療が必要です。
スラッシャーの巣の破壊など、スラッシャー系との交戦が予想される場合は、あらかじめ所持しておくと良いでしょう。
ハスク感染症(Husk Infection)
Barotrauma界のバイオハザードともいうべき恐ろしい症状です。
感染した場合、発熱や喉の痛みなどの症状を引き起こし、最終的にはハスク(Husk)というゾンビ様生命体へと変貌します。
感染源はハスクやクローラー(Crawler)で、これらからの攻撃を受けた際は、上記の初期症状が現れないか警戒するようにしましょう。
特に、ハスクに噛まれた際はかなりの高確率で感染しているので、要注意です。
感染ができた場合はとにかくなるべく早くカリクス治療薬(Calyxanide)を投与する必要があります。
ですが、作成するにはベロナセプス・カリクスの卵(Velonaceps Calyx Eggs)が必要であり、序盤では所持していないことも多いです。
すぐに入手できない場合は、広域抗生物質を定期的に投与することで進行を遅らせることができます。
その場合は、できるだけ早く目的地まで急いで、現地の医者に治療をしてもらうことで完治させることができます。
ですが、間に合わないという場合は、完全にハスク化する前に船外に放り出すなどの非情な決断が求められることでしょう。
精神病(Psychosis)
航行中のストレスやアーティファクトなどのえいきょうで精神に異常をきたしたじょうたいです。
このじょうたいだと、しかいがゆがんでいどうにししょうがでたり、みえないなにかがみえたり…う、うわあかじだあ…
そんな感じで、視界が歪んで見えづらくなったり、起きてもいない火事が見えたりします。
プレイヤーに対してダイレクトにダメージを与えてくる症状ですね。
治療にはハロペリドール(Haloperidol)という抗精神薬を使用します。
中毒症状とは異なり、安定剤は効かないようです。
致命傷にはなりませんが、とにかく操作に支障が出るので、早めに治療した方が良いでしょう。
そうでないと、視界が歪んでまともにプレイできませんからね。
麻痺(Paralysis)
身体が痺れて動かなくなる症状です。
麻痺状態になると、次第に移動速度が鈍くなり、最終的には一切の身動きが取れなくなります。
マンティス(Mantis)という海底にいる生物や沈没船の白血球(Leucocyte)から攻撃を受けた際に掛かることがあります。
どちらも後半の海にしかいないので、序盤に掛かるということはまずないでしょう。
時間経過によって治ることはなく、安定剤も効果がありません。
罹患した場合は、麻痺治療薬(Anaparalyzant)で対処しましょう。
ひとりで船外活動中にこの症状になると致命的なので、上記生物がいると予想される際は、数本所持しておくと良いでしょう。
放射線障害(Radiation Sickness)
メルトダウンなどにより、放射線被曝を起こした際に現れる症状です。
放射性毒素(Radiotoxin)でも同様の症状が起きます。
この症状が出ると、全身に火傷ダメージが発生し、じわじわと体力が削られていきます。
治療には抗放射線剤(Antirad)を使用します。ない場合は安定剤を使いましょう。
あとは、とにかく放射線の発生源から離れることが重要ですね。
発生源に対処する必要がある場合は、技師のスーツなど放射線の影響を減らしてくれる装備を身につけるのが良いです。
モルブシン中毒(Morbusine Poisoning)
モルブシン(Morbusine)という毒物の中毒症状が出ている状態です。
この症状になると、呼吸ができなくなり、致命的な低酸素状態を引き起こします。
後半の海で出てくる、ハイパーリング(Hyperling)というスパインリング(Spineling)上位種の攻撃を受けると罹患することがあります。
症状が出てきたら、なるべく早くモルブシン解毒剤(Morbusine Antidote)で治療しましょう。一応安定剤も効きます。
サフォリン中毒(Sufforin Poisoning)
サフォリン(Sufforin)という毒物の中毒症状が出ている状態です。
この症状になると、除々に体力が減っていき、いずれは意識を失います。
モルブシン中毒と比べると症状の進行はゆっくりなので、比較的余裕があります。
使用してくる原生生物もおそらくいないようなので、特に問題になることはないと思います。
もし中毒症状が出た場合は、サフォリン解毒剤(Sufforin Antidote)、なければ安定剤で対処しましょう。
デリリウミン中毒(Deliriumine Poisoning)
デリリウミン(Deliriumine)という毒物の中毒症状が出ている状態です。
この症状になると、精神病が進行し、幻覚などの症状が現れます。
精神病が進行するだけなので致命傷ではありませんが、とにかく操作し辛いのが難点です。
幸い、使ってくる原生生物は特にいないようなので、この毒由来の精神病になる可能性は低いです。
もし中毒症状が出た場合は、デリリウミン解毒剤(Deliriumine Antidote)、なければ安定剤で対処しましょう。
シアン化物中毒(Cyanide Poisoning)
シアン化物(Cyanide)、いわゆる推理小説などでお馴染みの青酸カリ(厳密には青酸化物のいずれか)の中毒症状です。
この中毒になると、とにかく直ちに意識を失い、全身が動かなくなります。
イメージ通り、とにかく致命的な症状が起こるので、運悪くなったらすぐに治療しましょう。
治療にはシアン化物解毒剤(Cyanide Antidote)が有効です。一応安定剤も効き目がありますが、焼け石に水です。
幸い、使ってくる原生生物はいないようなので、ゲームジャンルが推理系になることはないでしょう。
泥酔(Drunk)
エタノール(Ethanol)などのアルコールを過剰摂取したときになる状態です。
わざとアルコールを多量にがぶ飲みするなどのルーニープレイをしない限りは、この症状になることはないでしょう。
万が一、致命的なまでに進行した場合は、安定剤で治療しましょう。そして、艦内のアルコールはすべて船外に放り投げてください。
宇宙ヘルペス(Space Herpes)
いわば神罰です。己の行いを反省する以外に道はありません。
おわりに
以上が、エウロパで巡り合う症例の数々です。
いきなりすべて覚えるのは大変なので、まずは基本的な症状から対処できるようにしていきましょう。
この情報によって一人でも多くの船員が海の藻屑になることを避けられたなら幸いです。
それでは、またお会いしましょう。
Beep…beep…beep…beep…
